About
プラモデルのなかった昭和初期から終戦後には自分で木を削って模型を作る少年たちがいた。
これらのモデルは、実機のもつテイストに近づけ、さらにスケールに合わせたモデルならではのアレンジがされている驚くべき品質のモデルばかり。
自分で資料を集め、画像を収集し、図面を引き、板切れから削り出して最低で約半年、2−3年の期間と情熱をかけて完成するモデル。少数マニアにより、現世までこのモノ創りが引き継がれている。
このようなモデルの中でミュージアムに展示するレベルのモデルを制作されているモデラーが日本にも多くいる。それがミュージアムモデラーだ。
このモデラーの中で、著名な3名の方の作品を収蔵。
S-BON 田中祥一氏・彩雲会 小武内省三氏・名古屋 近藤敏行氏の三名の作品。
残念な事にこの後継者はほぼいない。
熟練した手作業に加え、資料収集・部材収集・木材加工・金属微細加工・微細塗装など必要となる技量が多岐に渡り、直ぐには高品質な作品とはならないためである。
今、熟練者の高齢化で作品が消えようとしている。
このような時代を踏まえて、MUSEUMサイトを開設。
作品の存在を再認識し、日本のモノ創りを再考したいものだ。
Solid Model Museum 館長
PHOTOGRAPHIC ARCHIVES
古森 重輝
田中祥一
Syouichi Tanaka
田中祥一氏は東京国立科学博物館に1/1 scale のアンリファルマン制作をはじめ、あいち航空ミュージアム所蔵の日本の名機100選を1/25scaleで仕上げた著名モデラー。
SBON GROUPの名前で知られている。
彼の生涯作品は107機程度でほとんどが博物館に所蔵されており、個人所有の機体は4−5機程度となる。
小武内省三
Syouzou Obunai
ソリッドモデルサークル 大阪彩雲会 第3代会長の小武内省三氏は現在の製作技法、アルミ貼りによるリアルな機体を製作された。作品は黎明期から現代まではば広く作成され1/50scaleの
スケールモデルがメインとなっている。
このサイトのF−117 の最新機材は極めて珍しい作品である。
近藤敏行
Toshiyuki KONDOU
近藤敏行氏は名古屋市内在住の65年以上のキャリアを持つソリッドモデラー第一人者。
作品の主体は米軍機。scaleは1/50を中心に1/32.1/25 等の大型モデルが中心。
シャープな機体の完成度は随一。SolidModelならではの作品機体が多数。
AirForce one 、Lock Heed EC-121K、Rockwell B-1B等の超大型機もそのリアリティは特徴的で、1/50scaleの翼面はまるで金属仕上げ。
コレクターには魅力満載の機体を製作されるソリッドモデラーだ。
鈴木直之
Naoyuki Suzuki
鈴木直之氏はタミヤ模型公認のプロモデラー。
作品の主体は戦車・装甲車等の機材、ジオラマの制作で有名。本作品はscale1/50大型モデル
となるC-17A Globemaster III。
リアルな機体の完成度は随一。全コレクションと比較しても、そのリアリティは別格。
コレクターには魅力満載の機体となるソリッドモデルだ。