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Solid Model Life
近藤敏行
15歳の中学3年からソリッドモデル製作を開始。
1950年代当時は、ソリッドモデルの最盛期で、多くのメーカーから木製の航空機や艦船の組み立てキットが発売されていた。
1951年創刊の「航空ファン」を始めとする航空雑誌には、ソリッドモデルの製作記事も盛んに掲載されて、憧れて製作を開始。
当時、各地にソリッドモデルの愛好者のクラブが15程度創設。
これらをキッカケに作品作りのノウハウが急速に発展。
作成技法・材料の調達など先駆者のノウハウを取り入れ、作品作りに没頭した時代でもある。
戦闘機もプロペラ大戦機からジェット戦闘機・超音速の時代に。
少年の心を鷲掴みする実験機が続々と登場。
当時は図面を探すのも一苦労。資料をかき集めて我先に作った。
知れば知るほど、モデルとしての美しさ・精緻さを表現するべく創り方も変えた。
パネル毎に分割し寄木細工風に仕上げるモザイクモデルなどの技法により、ディテールを大幅に向上。現在の作品制作のノウハウを確立。
名古屋空港に降り立つ軍用機を見るたびに轟音と機影に感動。
いつしか米軍機を中心に制作して行った。
プラモデルへの切り替えで木製の組み立てキットがほとんど姿を消した結果、年少者の関心はプラモデルへと移ったが、各ソリッドモデルクラブの多くは活動を継続。
各モデラーは、日本人の手先の器用さを武器に、ソリッドモデルでしかできない機体を次々と制作。
専門誌・各種関係者から入手した図面を収集する傍ら、Super scale sizeのモデル制作にも挑戦。
1950年代に各地に作られたソリッドモデルクラブは統廃合を行いながら活動を続け、2010年現在で6クラブに約200名のモデラーが所属し、作品展などが開かれている。
近藤敏行
出展:WIKIPEDIA
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